白髪に悩むくらいなら肌に優しいカラーで染めてみませんか?

白髪が目立つようになると、これまで髪染めをしてこなかった人も定期的に白髪染めをするようになります。きれいに白髪染めをするなら美容室で染めてもらう方が確実です。しかし、頭皮にアレルギーが起きてしまう人も多いため、どのような染め方をするのかもよく考えた方がいいでしょう。髪染めの種類と肌に優しい染め方について考えていきましょう。

白髪の原因を知る

まずは白髪の原因をしることからはじめましょう。白髪の原因はいくつかあり、白髪が生え始める年齢も個人差が大きいといわれています。

加齢

加齢による白髪が生きている限り避けられないものです。年齢を重ねるとどうしても白髪が生えます。

遺伝

白髪になりやすい人、白髪になりにくい人がいますが、遺伝的要因が強いといわれています。早い人は10代から白髪がちらほら生え始めますが、遅い人は40代後半になってもほとんどないという人もいます。まれに、先天的に色素形成能力のない人もいますし、皮膚病のひとつである白斑症が頭皮に出てしまうことで白髪になる人もいます。

※白斑症とは、遺伝、自己免疫疾患、環境要因の組み合わせで起こるといわれる後天性の病気。皮膚の一部分だけ色素が構成されなくなり、頭皮にできることもある。

ストレス

過度のストレスでも白髪になることが分かっています。

白髪染めにもいろいろある

白髪染めは染め剤の種類も違うので、髪への優しさも違います。染め剤に含まれる薬剤の種類によって髪や地肌への影響も違うものです。髪と地肌の健康を考えるのであれば、優しいものを使った方がいいでしょう。特に敏感肌の人は湿疹やかぶれを起こしてしまうことがあり、特定の物質にアレルギー反応が起きることもあるので成分チェックをすることをおすすめします。

白髪染め(アルカリカラー)

一般的に白髪染めといえばアルカリカラーのことをいいます。色落ちしにくく、染めたあとの色持ちもよいことで知られています。白髪染めでもカラーが豊富にあるので、色を選ぶ楽しさもありますし、気分によって色を変えることもできます。

しかし、手軽で持ちの良さの反面、決して髪や地肌によいものではありません。ヘアカラーでアレルギーが出る人の多くは、「パラフェニレンジアミン」「パラトルエンジアミン」「アミノフェノール」「レゾルシン」「過酸化水素」に反応することもあります。これらの成分は、一般的なカラーリング剤に含まれている成分であり、20ccで致死量になるともいわれる成分です。

髪の毛のキューティクルを開き、カラーを浸透させます。髪のメラニン色素を脱色し、染料を発色させる方法なので髪が傷みやすいです。また、アレルギーが出やすいため、体調が思わしくないときや疲れているときの白髪染めは見送った方がいいでしょう。

ヘナカラー

髪に優しいカラーとして紹介されていることが多く、ヘナの葉を粉末状にしたものを着色に使っています。天然植物成分で無添加であるため、アレルギーの出やすい人にも使いやすく、美容室でも取り扱うところが増えています。草木染め、ナチュラルカラーというような表記をしていることも。化学染料が入っていないので一般的なヘアカラーとは全く違うものです。

ヘナとは、インドや中近東などの乾燥した地域で栽培されているミソハギ科の植物。和名では指甲花と呼ばれています。約5,000年前からの歴史があり、クレオパトラが爪を染めるためにヘナを使っていたと言われています。染料としてペルシャ絨毯の赤い染料に使われたり、インドの女性の額に見られる赤い印(ビンディ)に使われていたりしていました。

ヘナはひとことでいえば、肌にも髪にも優しく染められます。しかし、髪塗るのが難しいため、手早く塗らなければならず、セルフで塗るのには向いていません。加えて、黒髪を明るく染めることができないため、白髪染めに向いています。ヘナそのものにトリートメント効果があるため、髪がきれいになる効果もあります。

ハーブカラー

ハーブ成分が配合されているカラー剤のことで、基本は一般のカラー剤と同じ。それにプラスして、ローズマリーエキス、カミツレエキス、セージエキス、タイムエキスといった天然由来のものが入っているため、ハーブカラーと呼ばれます。

白髪染めに向いており、髪のツヤを出し、手触りもよくなります。頭皮への刺激が少なく、嫌なにおいがあまりしません。

カラートリートメント

髪をトリートメントしながら染めてくれるものであり、即効性はなく使うたびに少しずつ白髪を染めていくものなので、白髪染めをしていることは周り気付かれにくいでしょう。お風呂に入った際に使う人がほとんどです。白髪だけに発色し、1週間ほど使わないと色落ちがはっきりと分かってしまいます。

ヘアマニキュア(酸性カラー)

髪へのダメージを抑えながら白髪染めができます。髪の表面に染料をコーティングするものであり、ヘアカラーと比べると髪が傷みにくいです。しかし、髪を洗うたびに色落ちしていきますが、カラートリートメントよりも髪が染まりやすく、色が長持ちします。

まとめ

白髪は定期的に染めないと目立ってしまうため、肌の弱い人やアレルギー体質の人はできるだけ天然成分や無添加のものを選ぶようにしましょう。当店では、頭皮が荒れやすい方やアレルギー体質の方にピッタリのヘナカラーやヘアマニキュアのメニューを準備しています。ヘアカラーのことで疑問点があればスタッフに気軽に相談していただき、安心してヘアカラーを楽しんでいただきたいと考えています。